経産相再稼働要請で地元判断いかに 大飯原発で福井、暫定基準見極め

経産相再稼働要請で地元判断いかに 大飯原発で福井、暫定基準見極め


大飯原発(福井県おおい町)の再稼働をめぐる手続き
 関西電力大飯原発3、4号機の再稼働をめぐり枝野幸男経済産業相が8日にも地元説明のため福井県を訪れる見通しとなり、焦点は「地元の同意」に移る。野田佳彦首相が策定を指示した東京電力福島第1原発事故の知見を反映した暫定的な安全基準は、福井県が一貫して求めてきた再稼働判断の“条件”。次回の4閣僚協議で示されれば、県は原子力安全専門委員会で内容を検証する。ただ、最終局面を迎えても政府の姿勢はふらつき気味だけに、暫定基準が妥当かどうかに加えて「政府に対する信頼性」も慎重に見極めることになりそうだ。(伊豆倉知)
 国の原子力安全委員会が3月末、大飯3、4号機のストレステスト1次評価を「妥当」と最終判断した後、県は原子力安全専門委員会を矢継ぎ早に2度開催。活断層の連動性やソフト面の追加安全対策、福島の事故後にまとめた安全対策の実行計画の実施状況を確認した。
 審議を加速させた背景には、政府が再稼働へ同意を求めてきた後に議論するテーマをなるべく絞り込めるよう、検討を“先取り”するとともに、県が事業者に独自に要請した安全対策を含め、県内原発の安全性が向上している点を再確認する狙いがあるとみられる。
 週内に示される暫定的な安全基準も、ベースとなる30項目の安全対策は経産省原子力安全・保安院から2月の会合で説明を受けており、専門委での検証にはそれほど時間が掛からないのではとの見方もある。
 時岡忍おおい町長も4日、「(安全基準は)県や町が求めてきたものであり、非常に期待している」とした上で、「国は住民が納得できる安全基準と、それに伴う安全対策を早急に示してほしい」とコメントした。
 専門委の中川英之委員長(福井大名誉教授)は同日の会合後、記者団に「30項目の対策は漠然としたものもある。基準が満たされているか判定できる内容でないといけない」と述べ、基準が妥当かをまず検証する方針を示した。また、再稼働には確実な基準クリアが必要とする一方、中長期的な対策は工程表が明確なら問題ないとの認識だ。
 県が警戒するのは、同意を求める「地元」の範囲が揺らいでいる点だ。おおい町は国による住民説明会の開催を求めているが、対応は不明。一方で国は、再稼働に反対・慎重の姿勢の京都、滋賀両府県にも「理解」を求め、関電の筆頭株主であり脱原発の立場をとる大阪市の意向を踏まえるとしており、再稼働を政治的にどう判断するかは分かりにくいのが現状。安全性の確認だけでなく、政府の「政治判断」にどこまで信頼を置けるか、西川知事は専門委の判断や県会の意向を踏まえつつ、なお慎重に判断するとみられる。
福井新聞(2012年4月5日午前7時19分)
http://www.fukuishimbun.co.jp/localnews/politics/33989.html

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